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自腹で潜入レポート 契約編

契約レポート:誠心

基本データ
訪問先:誠心
訪問内容:契約

■道案内 ~ 場所も建物のも分かりにくい。

誠心の東京支社は銀座にある。銀座というと聞こえはよいが、あまり馴染みのない人からすると行くだけでもドキドキしてしまうものだ。初めて電話をかけてカウンセリング予約の対応をしてくれた女性スタッフは、そんなこちらの不安を分かっているように電話越しで道案内をしてくれた。
「有楽町線の7番出口を出られましたら、真っ直ぐ歩いていただきます。すると、たどり着きます」(スタッフの対応)
このときは、細かく教えてもらえて、なんと親切なんだろうと思った。しかし、現場に足を踏み入れると、その対応の物足りなさを感じることとなる。
確かに、有楽町駅に降りて7番出口からまっすぐ歩いた。もちろんそれだけじゃ不安な私は、地図も準備してきている。だから、間違いなく辿り着けるはず。

地図どおりに歩いていくと、全面ガラス張りのスタイリッシュなビルが見えてきた。高さが10階以上あり、けっこう大きい。地図で見ると、このビルだろうと予想できる。1Fにはファッションブランドのお店が入っているのが分かるし、ビル名も確認できる。そこで、入り口を探しながらビル沿いを歩いてみた。ブランドショップの入り口は分かったのだが、どうもその入り口からビルの中に入ることはできない。そこでテクテク歩いてみる。表通りを完全に歩ききってしまった。けれど、ビルの入り口は見つからない。

となると、見えにくい裏通りに入り口はあると私は考えた。結局、ビルの周りを一周してしまった私。

もう一度、表側の通りを歩いてみることにした。そして表通りに位置するビルの中間あたりまで歩いたところでガラスの自動ドアをようやく発見。
一度見つければ入り口の場所なんて分かるものだけれど、初めて訪れるときはなかなか見つけにくいもの。全面ガラス張りになっているおかげで、ビルの入り口も当然ガラス張り。全体が同じテイストに仕上がっているから、見えにくい作りになっているというわけだ。おまけに、くもりガラスだからエレベーターにすら、気づけなかった。

ようやく誠心に辿りつくと、受付を対応してくれた男性スタッフは「場所、分かりにくかったでしょう」とフォローしていたが、どちらかといえば最初の電話でフォローしてほしかった。

■お店の作り ~ 見た目の品格あるも、女子トイレの環境に問題あり?

誠心はエレベーターを降りてすぐ左手に入り口がある。広々とした空間に、シックなダークブラウンの受付。地面も同じダークブラウンで揃えてあるのだが、カーペットや床板ではない素材でできており上品さを漂わせている。もちろん受付のテーブルに余計なものは置いていないし、呼び鈴を押すとスタッフが近くのドアから出てくるというスタイルだ。受付の背中越しは大きな壁でふさいでいるため、出入り口からは奥の様子まで見ることができない。しかし受付の雰囲気や天井の高さ、ビルの大きさからは余裕のあるブースを確保できているんだろうなと想像できる。

スタッフに案内され、テーブルに案内される際に驚いたのは、目の前をさえぎるものがないということだった。というのも一般的な結婚相談所は、ブースを区切って来客の姿や様子が見えにくいようにしている。ところが、誠心の場合は違った。たくさんのテーブルと椅子が規則的にズラリと並んでいる。

相談所通いを引け目に感じる客や会員にとっては、とてもじゃないが耐えられないのではないだろうか?しかし逆に考えてみれば、引け目に感じるのは個人の問題なのだから、相談所の先進的なスタイルとも思える。

気になったのは、開放的な雰囲気だけじゃない。オープンしたばかりの朝の女子トイレには、女性スタッフが集まっている。すでに客が来店していて、いつトイレを使うかも分からないというのに、手洗い場の鏡越しに化粧直しをしているのだ。しかも、客がトイレに入り、出てきてもメイク直しを遠慮する気配は全くなし。むしろ、堂々としている。

トイレを分けるのは難しいにしても、サービス業であることを忘れてはならない気がする。
内装のグレードばかりあげても、スタッフの品格が伴わなければ評判もガタ落ち?

■スタッフ ~ 担当スタッフは男性ばかり

驚いたことのひとつに、男性スタッフの多さがある。初めて来店したときに受付対応してくれたのは、20代後半ほどの男性社員だ。スーツの着こなしはバッチリ。身だしなみ、言葉づかいや笑顔、全てにおいてきちんとしている。そのスタッフはお茶も出してくれたが、女性並みにしなやかな手つきでお茶の入ったカップを置いていった。

お茶を飲みながらカウンセリングの担当者を待ち受けている私のテーブルにやってきたのは、またもや男性スタッフ。朝早い時間ということもあり、このスタッフはやや眠たそうな空気を漂わせていたが、話はしやすいタイプである。この男性スタッフは私と同じ年だと明かし、同年代であることを話題に盛り上がった。しかし、私は結婚の相談をしに来ているのであって、このスタッフとお見合いしているわけではない。

カウンセリングを受ける前の電話では、好みの男性のタイプを質問された。しかし、そういった話題もほとんど出てこないのだ。ただ話をする相手としては問題ないが、結婚相談となると、かなり不安がある。とても、こちらの結婚に対する真剣さを理解できているようには見えない。

男性スタッフも、こちらのそんな気持ちを察したのか、契約する際には「ボクともう一人、女性カウンセラーが担当することになります」と話してきた。正直、結婚相手を探すとなったときは、少なくとも自分より年配の人のほうが安心する。

男性スタッフが女性客を対応しているのは、私のテーブルばかりでない。ほかの女性客にも男性スタッフが対応している様子がチラホラ見られる。誠心はほかの相談所に比べて若い男性スタッフが多く、それは狙いがあるのか、それとも偶然なのか。

■コース・料金説明 ~ キャンペーン期間じゃなくてもキャンペーン料金!?

誠心はエリート男性を揃えており、ちょっとハイレベルな感じが伝わってくる。しかし、コース料金などの説明資料はA4サイズのカラーコピー。高級感を漂わせたいなら、紙の質にだって気を使うべきではないだろうか。

誠心の場合、医師のみとお見合いしていくコースとパーティーでの出会いだけのコース、お見合いのみのコースに分かれている。入会料金は一度に納めるも、お見合いする場合は別に申し込み料金が2,100円、紹介料金が5,250円、パーティーに出席するだけでも9,000~1,5000円はかかる。ただし、成婚料金は一切取られない。

活動するためには、ちょこちょことお金を取られることとなる。だから、入るときのお金だけでも少しくらい値引きされていると嬉しいもの。そんな消費者の思いをうまく誘導しようしているのだろう。「今ご入会いただけるのだったら、特別にキャンペーン価格でご提供させていただきます」とかなんとか上手いこと言って入会を促してくる。

さらに誠心の場合は入会者のみに、一回分の無料エステ券もサービスする。大手と同じようなサービス品が出せるというのは、20年以上もの歴史と支社を構えられるほどの規模だからか。

■入会契約書 ~ 審査ってどんなことするの?

いよいよ入会の段階になると、提出書類を揃えることとなる。まずは誠心指定の入会契約書にサイン。そこには、勤務先や職業、最終学歴、家族構成、今後の見合いで必要なPR文を記入する項目もある。また、証明写真を貼り付ける枠もあるのだが、写真を貼らなくても問題はないし、全てをしっかりと書き込む必要性はないようだ。

そのほか、身分証明書のコピーと独身証明書、自身のプロフィールに掲載するための写真が必要。独身証明書は自身で取得も可能だが、誠心に委任することも可能だ。写真は自分で持っているものを使用するほかに、誠心が提携している撮影スタジオで撮ってもらえる。

これらの書類が揃うと、初めて会員になれるかどうかの審査が行われるのだが、その時間は待ち時間にして10~20分ほど。審査されるのは、入会資格にあたる「心身ともに健全である独身者」という部分。提出した個人情報の中で審査されるとはいえ、個人の健康部分に関していえば身長・体重、血液型、喫煙の有無くらいだから、それほど厳しい審査というわけでもないようだ。

入会のための書類は、郵送でも提出はできる。しかし入会金の支払いは審査が通って初めて行えるため、早く活動を開始したいという場合には準備した提出書類を直接持っていったほうが早い。

入金は完全に銀行振り込みとなっている。もちろんクーリングオフ期間は8日間設けられているから、入金したあとでも迷いがあれば途中で止めることができる。

■写真撮影 ~ 職人技で大変身

誠心が提携しているフォトスタジオで写真を撮る場合、誠心側から予約を入れる仕組みになっている。
提携先は「テンスタジオ」と「TAKUMI JUN Make-up Salon」の2店舗あり、どちらも評判上々のスタジオだ。今回訪れたのは、アナウンサーやタレントなどの撮影も手がけている「テンスタジオ」。千代田線の千駄木駅から歩いて約5分。細い路地を入ったところにある。建物は一軒家をスタジオにしているので、外見からは分かりにくい。

料金は、撮影用にメイクと髪を直して撮ってもらい1万6千円。オプションとして、パック&フルメイクやヘアアレンジ(各4千円)がある。さらに4千円をプラスすれば、写真データを買い取れる。

1万6千円に含まれるメイクとヘアは、お直しとはいえ、プロのヘアメイクさんが丁寧に仕上げる。撮影中も付き添ってくれるため、崩れた部分を整えてもらえ満足を得られる。

ここの撮影は、スタジオでの一般的な撮影のほかに、野外でのロケーション撮影も選べる。ロケーション撮影は、基本的には自然光がないと撮影は難しい。そのため天気が悪かったり夜だったりすると、スタジオ内で造花などのセットを組み撮影する。

撮影してくれるのはプロのカメラマンだから、表情・姿勢などに細かく指示を出してくれる。その指示に従っていけば、きれいな姿を撮ることができる。

■活動開始 ~ 即スタートのはずが・・・

入会契約書を提出し入会金の振り込みも終了、クーリングオフの8日間が経過すると1~2日後には2つのファイルが入ったA4サイズの封筒が郵送で送られてくる。

中に入っている1つめのファイルは、紹介相手のプロフィールだ。このプロフィールから、初回だけ特別人数の40人弱の中から、18人に申し込みが可能。しかし申し込み料だけでも1人につき2,100円がかかるため、自分の予算に合わせて申し込んでいく必要がある。

そしてもう1つのファイルには、今後の活動に関する資料が入っている。まずは、紹介の際に使われる自分のプロフィール。長方形(21.5×11.2)の厚紙で、カラーの顔写真とプロフィール内容、メッセージなどが書かれている。修正点があれば、修正依頼ができるようプロフィールの変更依頼書もセットになっている。

そのほかに、会員登録完了通知(コース名、会員期限、会員番号を記載)、パーティーや新規入会者のみを掲載する特別ファイルの案内用紙、パーティーの心得やインフォメーションが書かれたリーフレットも入っている。

その中でとりわけ気になった用紙が、「ZESTコース」の利用案内だ。「ZESTコース」とは、毎月送られてくる25~30名のお相手紹介ファイルからお見合い相手を探すという内容。

ZESTの中でも、さらに2つのコースに分かれる。1つは、スタッフが選んだ25~30人ものプロフィールが毎月送られてくる「ダイレクトチョイス」。そしてもう1つが、会員専用のページから自分で選んだ15名のお相手プロフィールが郵送される「インターネットチョイス」だ。ちなみに初回は全員が「ダイレクトチョイス」でスタートし、2回目以降から自由にお相手選びの方法を選択できるようになっている。

■総括 ~ わかりにくい

誠心は開業して20年以上になる。しかし、その年数とサービスの質が比例していないように感じた。

まず初めての訪問者に場所の説明をする場合、分かりにくい出入り口をしているビルに入っているのであれば、最寄り駅や出口番号以外にも詳細を説明しておくのが親切というもの。社員のトイレマナーにも、訪問者への気遣いが欠如しているように感じた。

そして、いちばん重要なのが、説明の分かりにくさだ。パンフレットには大まかな内容しか記載されていない。

直接相談所へ行き入会契約書を書いた際にも、活動をスタートするにあったっての不明な点をこちらが聞けば答えてくれる。しかし尋ねない限り何も教えてはくれないというのは、いかがなものだろう。契約書を郵送手続きで済ませてしまっていると、ますます分からないことだらけの中で活動をスターとさせてしまうという事態だって考えられる。入会者は、自身で注意深く考えて動く必要があるようだ。

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