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自腹で潜入レポート パーティー編

オーネットのパーティーレポ④「初心者にはしんどいマンモスパーティー」

パーティー基本データ
内容:新規入会者を歓迎する「ウェルカムパーティー」。 会場:某ホテル宴会場 参加人数:約500名(男女各250名程度) 会費:男12,000円、女8,000円 時間:3時間

【会場入り】女子トイレは出陣前の戦闘準備で大にぎわい

500人もの多人数が集まるこの「ウェルカムパーティー」は、結婚相談所業界の中でも最大規模のパーティーだろう。全国各地の主要都市で行われており、毎月6~8回は開催されている。ただ、500名という大人数は都内で行われる「ウェルカムパーティー」だけであり、大阪では300名、福岡や札幌などでは150名程度が主な参加人数枠となっている。

パーティー当日、会場入りすると出入り口付近には人だらけ。受付を済ませ荷物やコートを預けるだけでも何十人という大行列である。
並んでいる参加者は、ドレスコードが指定されているためフォーマル&ドレッシーな装い。男性はスーツで、女性はここぞとばかりに大胆に背中の開いたカクテルドレスを着ていたり、ヘアスタイルまで完璧にセットしていたりと入念な装いだ。当然、パーティー開始前の女子トイレの中は、最後の手直しに奮起する女性で満杯状態なのである。

トイレに集う女子は、ほとんどがオーネットの会員。入会したばかりの人もいるため、どこかよそよそしさを感じさせる。パーティーやサークルなどの積極的に活動を行っていない限り、会員同士が仲良くなることはない。そして顔見知りに出会うことだって、偶然でもない限りそうないのだ。
だから、トイレの鏡の前で黙々と化粧直しをする女性たちは、闘争心がむき出しのライバル同士。戦いに出陣するための戦闘準備をしているようにすら見える。

ただ、なかには数人で固まって話をする女性たちも。その様子を見ていると、会場にやってきて受付を済ませている間に仲良くなった関係にはとても見えないので、“サクラ”? と疑いたくなってくる。

【パーティースタート】私も “ねるとん”なお年頃だったのですね……

会場は、100~200名規模の結婚披露宴が行われそうな部屋を2~3室つなげたような広さ。基本はスタンディングで、壁ぎわに休憩するためのイスがずらりと並べてある。会場中には丸テーブルが点々と置かれ、パーティー会場のセンター付近の二箇所には料理を並べるテーブルがある。ステージには「ウェルカムパーティー」と書かれた大きな看板が飾られていた。

「ウェルカムパーティー」とあって、参加者はパーティーに慣れていない新規入会者ばかりのよう。なかなか会場の奥のほうにまで移動できず、入り口付近で固まっている。私もあまりの大きさの会場と人に圧倒されてしまい、どう動いたらよいのかわからず、とりあえずイスに座った。すると、隣に座ってきた女性も初めての参加だったようで、2人で「困りましたねぇ」と話す。

スタッフも、500人という参加者を束ねるのは容易ではないのだろう。ステージから「会場の入り口付近に固まらず、奥のほうまで移動をお願いいたします」と呼びかけても、参加者はなかなか動かない。
そんなグダグダな中、司会者の呼びかけでパーティーがスタートした。

司会者:「それでは、ねるとんパーティーの開始です!」
それまでのパーティーではあまり聞かなかった“ねるとん”という言葉の響きには一瞬とまどったが、意味的には間違っていないよう。

“ねるとん”とは、とんねるずの司会で行われた1980年代後半から流行ったお見合い番組、『ねるとん紅鯨団』(1987年~1994年)からきている。それまでのコンパは「暗い人の集まり」というイメージだったが、この番組がコンパを明るいものに変えたとか。
私も子供のころ親の目を盗んでは、夜中に放送される『ねるとん紅鯨団』を見ていたもの。だから、言葉を理解するのは難しいことじゃなかった。でも、これから行われることが、あの当時目にしていた番組の内容と同じく総称される“ねるとん”だと思うと、違和感を覚えた。
と同時に、私も「“ねるとん”な年なんだ」としみじみ思った。

【トークタイム】「好み」というより「手当たり次第」に選ぶ

パーティーは開始したものの、会場には500人の参加者がとりあえず入っている状態。そこにステージから指示が飛ぶ。

会場に点々としている丸テーブルは、黄色とピンクの2色のクロスで分けられていた。アナウンスによれば、そのクロスで参加者を年齢分けするのだという。どういう区切りかというと、35歳以上の男性は黄色のクロステーブルに、それ以下の男性はピンクのクロステーブルに配置されるのだ。
一方、女性はどこのテーブルにでも自由に入ってよいことになっている。気になる男性を見つけたら、その人に声をかけプロフィールカードを交換、5分間トークを開始する。5分のトークが終了したら、また違う男性に声をかけるという仕組みだ。

まず女性はテーブルの色で年齢を見分け、男性を選択できる。しかしテーブルは年齢の区分けこそされているものの、テーブルに配置される人数など具体的なことは何も決められていない。そのため女性はどこのテーブルに入り誰に声をかけたらよいか分からなくなり、人数ばかりが多い会場内はハチャメチャ状態。

ちなみにトークタイム中、制限時間がくると会場にはタイムアップを知らせるメロディが流れる。
時間を知らせる曲の合図とともに次に話す男性を探すわけだが、結局は、たまたま近くにいて目が合った男女がプロフィールカードを交換し、トークするという流れになってしまう。何百人もの人が集まると、その中からお目当ての相手を見つけるというのは、かなり困難なのである。

スタッフ側の仕切りによってパーティーが進行するのではなく、参加者自身の行動力によって話せる相手の人数が決まるので、初対面が苦手な場合はとくに不利だろう。
さて、私はトークタイムをどのように過ごしたのかというと、好みの相手を選ぶというより、とりあえず5分という時間を埋めるために手当たり次第に話をした。商社マンや証券マン、公務員などさまざまな職業の話を聞けたのは楽しい。

驚いたのは、この日は日曜日の夜だというのに、群馬や静岡など遠方から参加している人が多かったことである。その人たちの話によれば通常通り明日も仕事らしい。

【お食事・フリー&トークタイム】初心者にはしんどいマンモスパーティー

受付でもらった資料には、参加者名簿の他にパーティーのタイムスケジュールが書かれた用紙があった。パーティー時間は3時間もの長丁場だし、いろいろな仕掛けが組み込まれているのかと思っていたのである。

しかし結局は、最初から最後まで男性としゃべって5分が経過したらさようなら、そしてまた次の人を見つけてお話することの繰り返し。

ひと通りのトークタイムが終了すると、司会者がこの後の流れを説明してくれる。それによれば、このフリータイムからは、自由にトークや食事をしてよいという。大きな会場の2ヶ所にバイキングがセッティングされており、アナウンスとともに人が移動を始めた。

私もお腹は空いていたけれど、ゴミゴミした人ごみの中を分け入ってまでは頑張りたくない。ちょうどそのとき一緒に話していた男性も同じ意見だったから、時間を置いてから料理を取りにいくこととなった。

料理は、洋食メニュー。大人数だからといって料理が足りなくなるという不足はなく、いくらでも満足いくまで食べられる量が並べられていた。その内容もバランスよく、肉や魚、野菜系ももちろんあるし、デザートもチョコ菓子やクッキー、ケーキなどなど十分なほどもの。それほどバイキング付近が混雑することはなかったから、食べたい人は順番を待つことなく自由に取りに行くことができた。

この巨大パーティーは、積極的に声をかけ合える人にはもってこい。多くの人と知り合えるという意味ではよいかもしれないが、3時間という時間の中でどれくらいと話せるかといえば250名の男性がいても10~15人がいいところだ。

フリータイムだと、話す時間に制限がない。すると、自由に好きな人と話せると思うのだが、逆に考えると喋りたくもない相手といつまでもしたくない会話をせざるを得ないなんてこともある。私はそのパターンで、30分ほどあったフリータイムの間、私は結局同じ人とずっと話していた。
しかも、きれいにドレスアップし高いヒールを履いた状態で、パーティーの間じゅう延々立ちっぱなしだから相当疲れた。壁際のイスを見ると、疲れ果てた女性でほとんどのイスが埋め尽くされていた。

年齢や職業に制限がなく、入会したばかりの人がほとんどのマンモスパーティーに参加するのは、かなりハードである。帰り際に話した人たちはみな一様に「ぜんぜん話せなかったよ」と口にしていた。
帰りの電車で参加者の男性と一緒になったが、疲れが先行して話しかける気にすらならなかった。
パーティーは、人数が多けりゃいいってものでもないらしい。

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