HOME » 自腹で潜入レポート » この相談所の潜入レポート » オーネットのパーティーレポ①「小さな親切と大きなお世話」
オーネットに入会して約3ヶ月。少し活動にも慣れてきたので、パーティーに参加してみることに。あまり大きなパーティーだときちんとお話できないような気がするので、私は男女合わせて20名程度の支社内で開催されるパーティーに応募した。それから少しして、抽選に当たったとの知らせがオーネットから届いた。これで後はパーティー当日を待つだけ。お気に入りのワンピースで、いざ勝負!
パーティー当日がやってきた。平日の夜に開催されるパーティーだったので、仕事が終わってすぐに会場に向かった。パーティー開始15分前から受付は始まっていたが、私が支社に到着したのはパーティー開始の10分前くらいだった。支社内に用意されたパーティー専用受付で会員カードを提示し受付を済ますと、自分の名前と番号の書かれたネームプレートと書類が渡された。書類はどうやらパーティーで使うらしい。手にネームプレートと書類を持ったままの私は、パーティー担当スタッフの女性に誘導され会場に入った。
会場となったのは、オーネット支社の一室。会場の真ん中にドーンと置かれているのはミーティングで使うような長いテーブル。それをぐるりと囲むように壁側に椅子が並べられていた。私が会場入りしたときには、すでに参加者の半数近くが席についていた。
テーブルの上には軽食らしいものがあったが、やはりというか、こちらもパーティー仕様とは言いがたいものだった。しかし、照明に関する心配りだけは抜かりがなく、夜の雰囲気を演出したかったのか、若干暗めに設定してあった。
確かに薄暗いほうが女性は綺麗に見えるし、会場の粗も目立ちにくい。だけど、「パーティー」と呼ぶからには、それにふさわしい会場作りをしてほしかった。結婚相談所のパーティー会場って、こんなもの?
スタッフが隣席の男性を紹介してくれたおかげで、パーティー開始までを退屈せずに過ごせたのは良かった。男女が交互に座る座席配置も一役買っているようで、パーティーはまだ始まっていなかったが、会場全体が和やかな雰囲気に包まれていた。それから少しして、パーティー開始を告げるアナウンスが会場内に流れた。
パーティーは乾杯から始まった。「中央のテーブルに飲み物を用意しています。男性の方は、右側に座っている女性に何が飲みたいかを聞いて、取ってきてあげてください」―そうスタッフが誘導する。これなら気が利かない男性でも安心だ。
全員の飲み物が揃うと、スタッフは参加者のなかからひとりの男性を選び、その人に乾杯の音頭をとるように指示を出した。たった2時間程度のパーティーだが、同じ時間を共有する仲間どうしが一体感をもって場を楽しむことができるようにとのスタッフの配慮なのだろう。スタッフが選んだ男性は見るからに話し上手で感じが良く、全体をまとめつつ盛り上げるご発声役には適任に思えた。
乾杯が終わると、軽食を楽しみながらのフリータイムに突入。夕刻でちょうどお腹の空く時間帯だけに、軽くつまむものがあるのは助かる。中央のテーブルに並べられた軽食のメニューはカプレーゼ、生ハム、海老、サラダ、ロール巻き、いなり寿司、のりまき寿司などだった。
テーブルに並べられた軽食はバイキング形式で取り分けるようになっていたが、飲み物のときと同様に、スタッフに促された男性陣が女性の食べたいものを聞き、それをお皿に盛って席に戻るという流れが出来上がっていた。当然、軽食を取り分けてくれた男性と話すことになる。
ある程度食事が済むと、今度は個別トークタイムに移ることに。通常のパーティーでは、フリートークタイムがメインのことが多いけれど、今回のお見合いパーティーでは個別トークタイムがメインになっているようだ。
フリータイム突入時は、男性から見て右側の女性がパートナーになったが、今度はその逆で、男性から見て左側の女性が最初のパートナーに。そして、お互いに自分の簡単な自己PRを書いた「プロフィールカード」を交換して会話がスタート。数分後、スタッフからの号令がかかると男性だけが席を立ち、時計回りに移動する。そして次のパートナーと再びプロフィールカードを交換し、会話を始める……この繰り返しで異性全員と話をする、という流れ。
受付時にもらった参加者の名前と番号が書かれたリストにはメモをとるためのスペースがあるので、個別トークタイム時の会話の内容やお相手のポイントなどを自由に書き残すことができる。これを持ち帰って検討し、気になる人がいた場合にはオーネットの指定した期日までに交際申込みを済ます。その後、交際を申し込んだお相手に自分の紹介書が届き、お相手もOKであれば晴れて交際成立。今回のお見合いパーティーでは最高4名まで交際を申し込むことができるらしいので、確立は悪くないかもしれない。
私は人見知りで、のんびり屋。それが本来の私なので、プロフィールシートにはそう書いた。そして、相手からの質問攻撃を避けるため、自分から質問をぶつけまくった。いつもならゆっくりと話す私が、ワントーン高い声でテンポ良く、次から次に質問を繰り返す。まさかこの私がこんな大胆な行動に出るとは……。自分でも意外だった。
自分のなかに眠る意外性を発見に興奮したせいか、私はパーティー本来の目的である「素敵な王子様探し」を完全に忘れ、妙に満たされた気分になっていた。
お金払ってパーティーに参加しておいて、自己啓発で終わりだなんて……。
一体全体、私は何をしにきたんだか(苦笑)。
約1時間に渡る個別トークタイムの終わり頃になって、ようやくそのことに気づいた。
パーティー終了後には、参加者のみの軽い二次会が行われることになっていた。どうやら、パーティー中にある程度仲良くなった男女がそのまま流れるといった感じのものらしい。オーネットのスタッフはこの二次会の開催場所や進行などについては一切関与しない。しかし、スタッフはしきりに「男性は積極的に女性を二次会に誘ってあげてくださいね」と言っていた。こうして男性に積極的に動くように指示しているのかもしれないが、実際に能動的な行動に出た男性はごくわずかだった。
パーティーの段階で「収穫ゼロ」の私は、二次会に誘われなかったから、どんなノリのものだったのかは分からない。
男女ともに参加者は割と平均的なタイプが多かった。なかには突拍子もない話を持ち出す人や、目を一度もそらそうとしない人もいたが、趣味趣向が合いそうな人や、もう少し話をしたいなと思える人もいた。男性に比べると女性の容姿レベルはやや高めで、お洒落にも気をつかうモテそうな人が多かった。
パーティーもお開きに近づくと、改めて全員の前で1人ずつ自己紹介をすることに。これが今回のパーティーで自己PRをする最後のチャンスになる。しかし、最後の自己PRタイムにも関わらず、照れ屋さんが多いのか、あまり積極的に話す人はいなかった。せいぜいパーティーの感想と「宜しくお願いします」といった挨拶程度だった。
せっかくだから女性会員とも仲良くなれたらなぁと期待をしていたが、それは叶わなかった。当然といえば当然だけれど、結局、最後まで同性と関わる機会は一度もなかった。これはちょっと残念。
全体を通して言えることは、今回のケースはスタッフからのアドバイスや指示で進行していった。スタッフの指示に従えば女性に好まれる行動や紳士的な振る舞いも何となく勉強できるので、積極的に動けない男性にとっては良いかもしれない。たとえお目当ての女性が見つからなくても自分のためになる気がする。一方の女性は、とりあえず座っていれば誰かが何かを運んできてくれるし話しかけてもくれるので、気楽でいいかもしれない。
スタッフの“小さな親切”のおかげで得られるものもあれば、“大きなお世話”のために失うものもある。それを理解したうえで、お見合いパーティーに参加すべきなんだと思った。